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小田急電鉄株式会社わずか1ヶ月で実現!大企業の社内新規事業、ノーコードで生まれたインフラ保守DX革命アプリ『タックマン』

東京都・神奈川県を中心に鉄道事業・不動産業などを展開する小田急電鉄。同社は複数の新規事業開発を推進しており、その中でもデジタル事業創造部では、デジタル技術を駆使した新規事業を開発し、地域社会の課題を解決するとともに収益獲得の両立を目指しています。

その中で、インフラ保守業界(鉄道、電気、水道、ガスなど)で直面している技能伝承や担い手不足といった課題を解決するためのアプリ「タックマン」が Click を活用する事により自社で開発されました。開発者である小田急電鉄株式会社デジタル事業創造部の辻田雅紀さんにアプリの詳細や開発背景についてお話を伺いました。

伝えたいこと

タックマンは、Clickを活用することで、ローコスト・ローリスクのアプリ開発を実現し、スクラッチ開発に比べて、初期コストを1/1000、運用コストを年間1/8に抑えることができました。

まずは、辻田さんの自己紹介をおねがいします

私はもともと小田急電鉄に電車の運転士として入社し、小田急線を走る特急ロマンスカーなどの運転業務に従事していました。

その後、本社の内部監査部門へ異動し、その時期に社内事業アイデア公募制度「Odakyu Innovation Challenge “climbers”」が始まり、私はこの制度に興味を持ちました。挑戦した結果、事務局による審査に通過しました。外部の有識者も参加する事務局と共にアイデアをブラッシュアップし、いくつかの変遷を経て「タックマン」という事業アイデアが生まれました。実際に「タックマン」の事業アイデアに到達するまでには約2年かかりました。

辻田様がかつて運転士をされていたという小田急ロマンスカー
辻田様がかつて運転士をされていたという小田急ロマンスカー

辻田さんが所属されるデジタル事業創造部の事業内容についておしえてください

小田急電鉄株式会社のデジタル事業創造部は昨年新設され、現在2年目を迎えています。少子高齢化の進展や社会・価値観の変容などを受け、弊社はデジタル領域を新たな成⾧領域と位置付けています。

デジタル事業創造部ではデジタルを活用した新規事業開発を通じ、地域社会の課題解決し持続可能な社会づくりを目指す事業創出に取り組んでいます。

特徴としては、ビジネスモデルをこれまでの BtoCだけでなく、BtoBやBtoGに展開している点、デジタルという利点を活かし、小田急沿線にとどまらず日本全国に事業展開しています。

小田急グループの「ありたい姿」=「未来フィールド」の実現や、社会課題の解決を目指すもの
小田急グループの「ありたい姿」=「未来フィールド」の実現や、社会課題の解決を目指すもの

「タックマン」についておしえてください

アプリ『タックマン』の概要
アプリ『タックマン』の概要

インフラ保守業界(鉄道、電気、水道、ガスなど)では、技術者の技能伝承や担い手不足という深刻な課題が存在します。この問題を放置すると、私たちの日常生活(移動や暮らし)に深刻な影響が出る可能性があります。

タックマンは、保守作業や道具の使い方をレシピアプリのように短時間で理解できるようにすることが可能です。この技術を業界の技術者全体で共有することで、新人の即戦力化や多能工化を促進し、社会インフラの維持と向上に資するツールに育てていきたいと考えています。

なお、アプリ内の動画については弊社工事部門協力のもと、実際の工事現場にお伺いし撮影したものと、趣旨に賛同いただいた工事会社様からご提供いただいたものを使用しています。すでに一部の会社様で実証実験を実施しており、そのうち反響の良かった会社様については有償でご利用いただいています。 

タックマン内の動画イメージ
タックマン内の動画イメージ

アプリ開発をする際に「Click」を選ばれた動機をおしえてください

過去にタックマンの前身となるSNSアプリの開発を検討していた際に、数社から見積もりを取った結果、スクラッチ開発では初期投資が1,000万円から1,500万円、さらに年間運用費用が約100万円かかることがわかりました。さらに、修正依頼には100万円単位の追加費用が発生します。現在考えている事業アイディアが必ずしも収益化や規模拡大に繋がるわけではないため、多額を投じてシステム開発をするのはリスクが高いと判断しました。

新規事業やアプリ開発の経験がない中で、リスクを低減する方法としてノーコード開発を検討しました。候補として海外製ノーコードツールなどがありましたが、次の問題がありました。

  • 海外製品のため、日本語に対応していない場合が多く、操作前に言語の理解が必要で開発に時間がかかる。
  • カスタマイズの柔軟性が高い一方、その機能を使いこなすためには一定の習熟期間が必要。

これらの課題を解決したのがClickでした。 

「Click」のどのようなところを評価いただいたのでしょうか?

Clickは日本語に対応しており、エレメントを組み合わせるだけでアプリが完成する点が優れています。また、アプリをプロジェクトベースで他の人と共有できる機能も備えているのが便利です。さらに、わからないことがあれば相談できるコミュニティが存在するのもありがたいです。タックマンも公式のマニュアルだけでは作りにくいですが、コミュニティにはヘビーユーザーや柔軟な発想を持つ人も多く参加しており、その方々から都度アドバイスをいただくことでスムーズに開発を進めることができました。

アプリ『タックマン』開発者の辻田さん

「Click」を利用することにより解決された社内の課題について

ローコスト・ローリスクでアプリ開発ができた点です。このため、余った予算を他の用途に充てることが可能で、これは非常に大きなメリットです。

また、事業の方向性が変わった場合でも、これまでの開発ノウハウを活かして柔軟かつ迅速に再開発が可能な点も魅力的です。

アプリ開発の今後の展望

インフラ保守業界では外国人労働者も増えつつあるので、 将来的に多言語対応を行うなど、利用者の視点に立って使い勝手を向上させていきたいです。

『タックマン』についての展望を熱く語る辻田さん
『タックマン』についての展望を熱く語る辻田さん

「Click」に対する今後の期待

国産であることの強み(翻訳の必要がなく、開発言語の知識がほとんど必要ない)を生かし、新規事業開発だけでなく、社内向けの業務アプリを作成するツールとしても展開できそうですね。

さらに、エレメントや文字の種類が増えるとより便利になりますし、レスポンシブデザインに対応していただければ、ある程度の事業規模になっても長く使えるでしょう。アプリの作成サポートを提供するサービスも需要があると思います。

いずれにせよ、このツールが「開発」という事業創造の大きなハードルを下げ、デジタルを基盤としたより良い社会作りに貢献する存在としてこれからも活躍してほしいです。

タックマンについてのお問い合わせは以下からお願いします。

mail:contact@tack-man.com

https://www.tack-man.com

小田急電鉄株式会社

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〒163-0706 東京都新宿区西新宿2丁目7番1号

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