KANAMEコンシェルジュ「動かないアプリ」との決別!”開発期間12分の1・費用10分の1”で動き出した価値を生むコスト

高級感あふれるUIと様々な機能を持つ、洗練された「KANAMEコンシェルジュ」。このアプリは、Clickで開発・運用されました。
開発と運用に携わる株式会社SATSUNの飯田亮様(以下、飯田様)と、モバイルアプリ企画開発チームMS HOLDINGSの早川元暉様(以下、早川様)にお話を伺いました。
*MS HOLDINGS様は、アプリ開発における企画相談や受託開発などを行うClick公式パートナーです。
伝えたいこと外注でコード開発したシステムを、Clickで作り替えることに成功した事例
会員制飲食店予約サービス
パーソナライズされた特別な体験を提供する「KANAMEコンシェルジュ」アプリ
ーKANAMEコンシェルジュアプリについて教えてください。

「KANAMEプロジェクト」のシェフたちがオーナーを務める完全予約制・紹介制の飲食店や提携ホテルの優先予約、企業のパーティーへのシェフ派遣など、特別なサービスを提供するKANAME会員向けのアプリです。
また、「コンシェルジュ」機能を搭載していて、会員様のご要望や好みに合わせて、チャットで最適なプランを提案しています。

アプリ開発に至る経緯を教えてください。

はじめは路次社長ご自身がSNSなどを使ってお店の予約を受けていたのですが、複数の店舗を一人で管理するのは限界があり、負担が大きくなっていきました。そこで、予約の空き状況を確認したり、色々なサービスを集約したファンアプリのようなものを作れないか、というのが開発のきっかけでした。

前身のアプリについて教えてください

当初はClickではなく、開発会社に依頼してスクラッチで開発していました。開発には1年ほど要し、アプリ企画の総額で数千万円、エンジニアリング工数だけでも2000万円くらいかかっていました。ところが、開発会社から納品されたものは誤字脱字が多く、店舗情報の登録もできないなど問題が山積みでした。
運用体制も整っておらず、改善の依頼をしても「契約に含まれていない」との一点張り。言わば作りっぱなしのような状態で、何も動かしていないのに毎月15万円の運用コストだけが膨れ上がっていく悪循環に陥っていました。この状況をなんとかできないかということで、弊社に相談がきたんです。

開発期間10分の1、費用は20分の1に。Click導入で動き出した”価値を生む”コスト
Clickを導入するきっかけを教えてください

旧アプリを調べてみると、意外なことに設計自体はしっかりと作られていました。今回のトラブルはクライアント、エンジニア、システム会社の間で言い分が食い違い、プロジェクトマネジメントが機能していなかったことが原因のようでした。
この既存システムを運用するか、新規開発するかを検討する中で、AWSのハッキング事件も発生して、小規模な開発会社では緊急対応も難しく、『どこに運用を任せるべきか』という課題に直面しました。
そんな時に、Clickでアプリ開発をされているMSホールディングスの早川さんに出会い、Clickというサービスを知ったんです。
導入後の印象や所感を教えてください

Clickでの開発が始まってわずか1ヶ月足らずで基本的な機能が完成しました。その後、細かい調整などを含めても2ヶ月ほど。1年ちかくかかっていたスクラッチ開発の12分の1という驚異的なスピード感です。
おまけに開発費用は従来の10分の1〜20分の1という大幅削減ができ、毎月流れてしまっているだけだった運用コストが価値を生むコストに変わりました。
また、旧アプリで“1文字変更するのに1人月かかる”と言われていたものが、たった4人のメンバーで運用可能となり、クライアントにとって重要な「サービスを開始すること」、「アプリを社内で運用すること」がこんなにはやく実現できました。
Clickを導入いただいた決め手などありましたら教えてください

最大の決め手となったのは、UIデザインの自由度でした。Clickではビジュアル面も含め、細かい部分まで自由に設計できます。
テンプレート型のアプリは基本的に決まった画面や機能を組み合わせる形ですが、それでは複雑な要件を達成できないケースが多くなってしまいます。
一方、Clickではエレメントを自由に組み合わせたり、データベースを作って紐付ければ「基本的に何でもできる」ので、現場からの要望にもすぐに応えることができます。
結局のところ、私たちのような独自性の高いサービスには、テンプレートではなく柔軟にカスタマイズできるClickが最適だったのです。
Clickでの開発を経て実現した機能などありましたら教えてください

単なる予約アプリにとどまらず、複数のトップページを持たせることで性質の異なる3つのサービスを1つのプラットフォームに統合することができました。
シェフの派遣、ホテル予約、物販など、それぞれ遷移先や挙動が異なるサービスをタブ機能で分けることで、「ここで何ができるのか」「何が買えるのか」「どんなサービスが受けられるのか」を一目で分かるようにしました。
ボトムメニューでの操作も非常に直感的です。ユーザーが実際に体験できる直感的なインターフェースを提供できているのは大きな成果だと思っています。

Clickの強みだと感じる部分を教えてください

強みはやはり、運用途中でも迅速に対応できる点です。運用しながら発見される課題というのは必ず出てくるものです。データベースの設計から組み替える必要がある大掛かりな作業でも、1週間あれば再開発が完了できてしまうので本当に驚きます。
Clickを使えば、運用中でもすぐに開発ができる、サービスを止めることなく改善できるというのは、ビジネスを進める上で大きな安心感につながりました。
他社プラットフォームと比較される中で感じられたClickの魅力などありましたら教えてください

ClickにはAPI連携やAI連携があり、将来的な開発の自由度も高いです。クライアントから要望があった時に柔軟に対応できる点が魅力だと感じています。
私たちの「コンシェルジュ」というコンセプトに不可欠なチャット機能も、他社のプラットフォームでも提供されていましたが、Clickでは実際の使い勝手を簡単に確認できたことも魅力的でした。

Clickが支えるKANAMEコンシェルジュの未来
KANAMEコンシェルジュの今後の展開を教えてください

実は先日、Click Pay活用したEC機能を導入し、会員は店舗で使用される高品質な商品(オーガニックワインやオリーブオイルなど)を購入できます。レストランで気に入った商品を「どこで手に入りますか?」と尋ねられた際に「うちで仕入れているものです」と提供できる仕組みです。
JA取扱外の特別な農産物など、通常の流通経路にない専門的な生産者商品も扱います。食品業界のあらゆる面を繋ぐオールインワンのプラットフォームを目指しています。
そして今後、将来有望なシェフをお客様が直接応援できるサービスの展開を予定しており、シェフとお客様が一緒に取り組む新しいスタイルのレストランの出店も考えています。お客様がシェフやレストラン運営に関わることのできるサービスはあまり事例がないこともあり、この「KANAMEコンシェルジュ」アプリの展開によって、シェフやレストランのファンクラブ的な文化も創出できればと思っています。

モバイルアプリ企画開発チームMS HOLDINGS
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東京都渋谷区(フリーランスチームによるフルリモート運営)
※2025年7月法人設立準備中
株式会社SATSUN
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